睡眠障害や摂食リズムの乱れによる肥満や糖尿病などの代謝異常の発症メカニズムの解明を目指した研究を行った。ヒトの不眠症への外挿が可能な睡眠障害モデルマウスを用いて、睡眠障害による糖代謝異常には、肝臓での糖新生の亢進が関与している可能性を明らかにした。夜食などの食リズムの乱れに伴う代謝異常にはレプチン抵抗性が関与しており、運動習慣の有無にかかわらず非常に短期間で肥満を誘発する可能性を示した。睡眠障害モデルマウスを使った実験により、ココアや乳酸菌による睡眠障害の改善効果を明らかにした。魚油による代謝改善効果が、夕食時の摂取に比べて朝食での摂取によって高まる可能性を示した。
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