研究課題/領域番号 |
16K00945
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 久男 北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192619)
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研究分担者 |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (00157025)
吉永 契一郎 金沢大学, 国際基幹教育院, 教授 (70313492)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 科学教育 / STEM / 視察調査研究 / アメリカの教育 / 高等教育 |
研究実績の概要 |
研究代表者鈴木久男と分担者吉永契一郎は、9月26日から30日の日程で、オーリン工科大学と、コロラド大学ボルダー校の視察調査をした。オーリン工科大学は、1年から企画力要請を重視する先駆的取組をしている大学であるが、今回の視察では、工学的目的から必要とする数学を教えるという理数融合的なコースの新設を行っていた。コースを新規に設置する際の教員への組織的サポート体制などで大きな知見を得た。コロラド大学ボルダー校は、AAUのSTEM Initiativeで大規模な組織的教育改善を行った。それらは主に初修理科科目についてであったが、ボルダー校では学部専門科目のアクティブラーニングでも実績をあげていることがわかった。 分担者細川敏幸は、11月3日から行われた、AAC&U STEM研究会"2106 Transforming Undergraduate Education"に参加し、多くの大学の取組について調査を行った。中でもEric Mazurの講演では、現在最も先進的な取組の1つとされている反転授業の欠点を克服するために、社会的相互作用を利用した取組が紹介されていた。これは教員負担を増加させない教育改善策として注目に値する。 科学リテラシーとしてのSTEM教育については、2016年春の大学教育学会 ラウンドテーブル「現代のリベラルアーツとしての理数工系科目(STEM) の開発と教育実践のために」において、口頭発表を行った。 また、アメリカ大学協会AAC&U との共同の教育研究を目指して、「国際連携によるSTEMプロジェクト推進のための検討会」(関西国際大学、2016年11月11日)で発表を行い、STEM教育研究についてAAC&Uの研究会での発表の可能性などについて討論を行った。 本事業の調査結果を公表するために、2017年2月13日に北海道大学で、研究会を開催し、視察結果の公表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
AAC&UでのSTEM会議では、開催地がボストンでしかも参加費が高額であったことがあり、視察対象大学が多少少なかった。しかし、STEM Initiativeでの参加校はお互いにつながりがあるので、別の大学の情報も得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
アメリカのSTEM教育の調査研究であるが、初年度の調査で新たに調査対象として加えたい大学が出てきた。こうしたことから、カリフォルニア大学バークレー校やスタンフォード大学なども調査対象として加え、日本にはまだなじみがない、より先進的な取組を日本に紹介していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
AAC&UのSTEM研究会参加を11月に控えて、参加費、ボストンでの開催などもあり、高額の経費が期待されたため、それ以前の視察調査では、視察対象大学を減らすなどの対策を採った。しかし、最終的にはSTEM研究会での経費が予想より低くなり、10万円あまりの余剰が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
昨年度の調査でわかった先進的取組の大学を新たに視察大学を加える予定。
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