研究課題/領域番号 |
16K00949
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
早川 由紀夫 群馬大学, 教育学部, 教授 (40198825)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ドローン / 空中写真 / 火山 |
研究実績の概要 |
小型無人機ドローンを用いて火山を低空から撮影する方法を研究している。有人機で高空から撮影した火山写真はすでにたくさんあるが、10 ~ 150 mの低空から撮影した火山写真は多くない。鳥の目に相当するこの高さからの撮影をドローンは得意とする。いつでも気軽にそして安価に撮影できることもドローンの魅力である。撮影した写真と動画は、火山地形と火山噴火を教えるとき、いままでなかったわかりやすい教材になるであろう。本年度は、次の地域に旅行して写真と動画を撮影した。 ▼4月 磐梯山の崩壊壁と流れ山、岩手山の流れ山、十和田湖の火砕流台地、青森県千畳敷の隆起波食棚・十二湖の斜面崩壊、平安時代に米代川を下ったシラス洪水。▼5月 霧島山の新燃岳火口・大浪池・硫黄山溶岩流・御池マール、熊本地震による被害・斜面崩壊・断層のずれ。▼6月 浅間山の鎌原村を襲った土石なだれのコース動画・平原火砕流台地、青森県十三湖に流れ込む岩木川の三角州、十和田湖カルデラ。▼7月 草津白根山鏡池の多角形土。▼10月 浅間山湯の平の崩壊地・衝突クレーターでできた池。▼11月 富士山の宝永火口・モレーン・本栖湖に流れ込んだ青木ヶ原溶岩、東日本津波に襲われた大川小学校・女川市街地。▼12月 沼田の河岸段丘、埼玉県の巾着田(河川の蛇行)。▼1月 福島県の除染ゴミ仮置き場、浅間山の離山溶岩ドームと軽井沢市街。▼2月 伊豆半島の大瀬崎と船原スコリア丘、ハワイ島マウナロア火山・キラウエア火山
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
ドローンで撮影した写真は、その日のうちにツイッターで公開している。8月から、古今書院の月刊誌「地理」のカラー口絵で「鳥の目で地形や風景を見てみよう!」を隔月2ページ連載している。9月に、岩波科学に2016年熊本地震のドローン写真報告をした。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、天気を選んで各地に旅行して撮影を継続する。旅行先には外国も含める。そのために、諸外国のドローンルールを調査している。アメリカ合衆国では、事前登録すればドローンを持ち込んで飛ばすことができることが判明した。ただし、国立公園内で飛行させることはできない。
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次年度使用額が生じた理由 |
わずかな使い残り(6322円)が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度交付額に合算して使用する。
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