我々が提案する、中空陰極ランプを光電管として利用する新しい仕事関数測定法で、CsとKの仕事関数を求めることができた。本手法のメリットである汎用性や、実験室内で比較的シンプルな実験配置で仕事関数を求められることも確認できた。我々の実験方法で得られた仕事関数の値は従来の別の研究手法で得られた値と誤差の範囲で一致し、再現性も高かった。本研究で得られた仕事関数の値は十分に信用できる値であることが明らかとなった。ランプの陰極に含まれる元素の影響で、測定対象となる元素の仕事関数の値が変化することも同時に明らかにできた。物理実験教材への活用に向けた有意義な知見が得られた。
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