教員などの大人世代においても科学的思考力が弱くなっている。そのため、日常生活や太陽表面とも関係する「対流」に関して関西と関東の計4大学の大学生に調査した。その結果、小・中学校で学習する基本的な内容ですら理解度が低いことが分かった。この結果は、既習内容を活用し科学的に思考する力をつけるためには、基本的な内容の理解から必要であることを示している。さらに、「対流」に関する説明の仕方でその学生の理解を推し量る指標を見つけた。そこで、これらの結果を取り入れ、基本的な内容、学生の思考レベルに合わせた回答例とその回答に関する課題を加えた「放射線」に関する単元横断型の教員用教材を開発した。
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