研究課題/領域番号 |
16K00965
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
喜多 雅一 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (20177827)
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研究分担者 |
松原 憲治 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (10549372)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 学習者中心の授業 / 指導仮説 / 評価指標 / 授業評価 / 小学校理科・算数 / 授業分析 / サブサハラ / 授業作り |
研究実績の概要 |
前年度に行った岡山大学での日本の授業方略の研修に参加した研修員が自国の学校に戻り,指導仮説をツールとして,学習茶中心の授業に取り組めているかを最も多く研修に参加してきているザンビアに関して調査を行った。ザンビアでの授業にどれほど指導仮説の考えが取り入れられているかを聞き取りを中心に分析を行い,共同研究者と2回にわたって,議論した。日本の授業方略はそのままザンビアで活用できるわけではないが,様々な形でザンビアの授業に使うことができることが示された。特に子どもの反応を評価指標とする指導仮説の立て方については,十分に理解できていた。自国のカリキュラムや自国の試験制度に縛られる授業方略ではあるが,授業改善の方向性を子どもの姿をあらかじめ想定することの重要性森会がさらに必要である。それをもとに日本科学教育学会の学術誌「科学教育学研究]に投稿原稿を作成した。 また小学校理科(河川),中学校理科(植物の気孔や蒸散),高校化学(分子指示薬)においてこれらの考えを取り入れた授業開発を,日本科学教育学会第42回年会(信州大学),2018年日本化学会中国・四国大会(愛媛大学)の科学教育研究発表会で学会発表した。 またマレーシアクアラルンプールのSTEM学会に参加し,安価なラズベリーパイを使ったICT活用例(葉の表や裏,紅葉の色の違いを反射率計で調べるが,これを安価なコンピュータでPythonをプログラミングして制御する)を発表した。 またネパールで自然災害を題材にした授業開発を行い,特に氷河融解洪水を題材に氷の性質に関して授業実践をした。氷の密度や氷の融け方などを題材に融雪現象にもとに自然災害を扱った。これらについては2019年度に論文としてまとめる予定である。 3年間の研究成果として,指導仮説を用いた授業案集とその実践事例集についてもまとめており,近々に公表する。
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