研究実績の概要 |
本研究では、小学校・中学校のクラスでより効果的な天文学習を行うため、シミュレーションソフトMitakaの利用方法を検討し、新たなデジタル式プラネタリウムに対応した学習投影の手法を開発することを目的としている。このため令和元年度は、(1) 香川大学教育学部附属坂出中学校での銀河系の授業の学習効果の検討を行い、(2) あすたむらんど徳島プラネタリウムでの学習投影の検討を行った。これらの成果は(3) "Astronomy Education Conference"(2019年9月、ドイツにて)で報告した。 (1) 香川大学教育学部附属中学校での銀河系の学習についての授業の検討:平成30年秋に、附属坂出中学校3年生の3クラスで行なった研究授業で得られた子どもたちの学習状況を検討した。Mitakaの特徴の一つは、立体視が可能なことであるが、この効果の授業における有効性について考察した。 (2) あすたむらんど徳島プラネタリウムにおける学習投影の検討:プラネタリウムでの学習投影を、学校の教室内での天文学習に関連付けるための課題を検討した。Miatakaを通常のプラネタリウムドームで用いる時の課題の一つは、ドーム内での操作の簡便性であるが、Mitaka ver1.6 のコマンド機能で改善されることを確認した。 (3) 成果発表:以上の研究成果を、国際会議"IAU Astronomy Education Conference" (2019年9月16-18日、ESO Supernova Planetarium & Visitor Centre, Garching, Germany)において、"Learning of the Galaxy with the Mitaka system in classes of a junior high school"のタイトルでポスター発表を行なった。
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