研究課題/領域番号 |
16K00982
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 仙台高等専門学校 |
研究代表者 |
安藤 敏彦 仙台高等専門学校, 総合工学科, 准教授 (00212671)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 認知症高齢者介護 / PBL / 弱いロボット / デイケア施設 |
研究成果の概要 |
本研究では、工学系学生に対する社会的貢献への動機づけを行うために、近年課題となっている認知症高齢者の介護者不足の解決を目標に、介護ロボット製作を行うPBL教材開発を行った。ロボットを被介護者が手伝う「弱いロボット」の考え方をもとに、学生がロボットを製作し、デイケア施設での試演を行う過程を通して、学生の介護の現場への参加を促し、現場の介護者の心理的負担の軽減を試みた。 ロボットによる認知症症状の改善への有効性はまだ明らかにできなかったが、学生のデイケア施設の訪問は通所する高齢者に好印象を与えることができた。
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自由記述の分野 |
ヒューマン・コンピュータ・インタラクション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近年の認知症高齢者の増加に対する介護者不足を解決するための一つのアプローチである。介護人材の確保が急務である一方、家庭内では介護のための離職や老々介護などからくる家族の精神的な負担も大きな問題になっている。その意味で、介護や医療の専門家以外の他分野の人々の参加が、介護者の精神的な負担を軽減する一助になる可能性がある。特に、本研究では、工学系学習を介した若年層の介護現場への参加を計画した。実際、デイケア施設への学生の訪問は高齢者に好印象であったとともに、学生自身も学習の意義を再確認できた。
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