研究実績の概要 |
本研究では,先端実験流体力学研究の実践とその広域工学教育への適用に取り組んでいる.すなわち,流体力学研究を発展させつつ,一般国民・工学系学生・設計技術者・および開発研究者を対象に,流体力学を題材とした多様な工学教育・広報活動を実践してきた.これによって,『多様な工学課題に能動的・協働的に対応し得るコンピテントエンジニアの育成』を目指している. 2年目の「先端実験流体力学研究」では,PIV(粒子画像流速測定法)ソフトウエアを導入し,独自開発したダブルジェット型プラズマアクチュエータの誘起噴流の計測環境を整えた.その結果の一部を「第20回日本流体力学会中四国・九州支部支部講演会」(2017.11.25-26)および「日本機械学会中四国支部第56期総会・講演会」(2018.3.7)で講演した. 2年目の「広域工学教育への適用」では,(1)「風力発電に関する教材図書」の作成に着手し,重要なブレード周りの流れの解説など,流体力学部分の執筆に本格的に着手し,各地の特徴ある風力発電設備を取材した.(2)重工業企業の開発・設計技術者を対象とした「流体力学勉強会」(2017/6/23)を実施し,講義と情報交換を行った.(3)日本科学未来館における第23回流れのふしぎ展スタッフを勤めた(2017/8/17, 18, 2年連続).(4)高松市こども未来館におけるイベント【[1]「大人と楽しむ,流れをつかった科学工作」(2017/4/29), [2]「大人と楽しむ,流れの工作教室~流れの工作と実験名人の講演~」(2017/8/26, 27)】を企画・運営した.(5)外部講師と協働し「多文化に対応できる工学技術者の英語」(2017/9/24)を開講した.
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