研究課題/領域番号 |
16K01001
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
石村 源生 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任准教授 (90422013)
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研究分担者 |
川上 慎市郎 グロービス経営大学院大学, グロービス経営大学院, 准教授(移行) (90773797) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 科学技術コミュニケーション / 実践 / 事例 / ケースメソッド / 学習者 / 学習目標 / 人材育成目標 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
科学技術コミュニケーション分野の実践者を対象としたケースメソッド教育プログラムの研究開発を行うにあたり、教育プログラムが成立する条件を、(1)ケース作成の基となる「ジレンマ状況と意志決定を含む」実践事例(2)特定のケースメソッド教育プログラムに対してニーズを持つ学習者(3)学習者の人材育成目標とそれをブレークダウンした学習目標群、という三点が十分な具体性を伴って存在すること、として整理した。 れらに基づき、ケース作成の基となりうる実践事例の調査を行った。また、主として調査対象者と協議することにより、特定のケースメソッド教育プログラムに対してニーズを持つ学習者の候補、ならびに彼ら彼女らの人材育成目標とそれをブレークダウンした学習目標群の同定を試みた。 これら一連の調査と情報整理により、上記(1)~(3)を併せて実施することが可能となる具体的な選択肢を絞り込んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が昨年9月に所属機関を退職し、10月より転職したため、実務環境、研究環境、研究遂行上アクセス可能なリソースに大きな変化が生じ、それらに適応して新しい研究体制を整備するために当初計画していなかった時間的、人的コストが生じた。とりわけ、昨年9月まで主たる業務として関与していた「北海道大学科学技術コミュニケーター養成プログラム」と直接の関係を持たなくなったため、当該教育プログラムの想定する具体的な学習者と学習機会を再設定することが新たな課題となり、この見通しに当初計画では想定されていなかった一定の時間を要することとなった。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度行う予定であった研究計画の一部、具体的にはけーうの開発手法・教育プログラムへの展開手法の調査、科学技術コミュニケーション実践の事例調査、ケースへの転用可能性の検証を行うとともに、当初より今年度実施する予定であった研究内容である、ケース脳プロトタイピング、試行的な教育プログラムの実施と形成的評価、ケース開発、学習評価手法の開発を行う。 これらを実現するために当初の研究計画を見直し、研究マネジメント全体をより効率的に遂行する。そのための手段の代表的なものとして、7月にケース作成、ケースメソッド活用に関する国際ワークショップに参加し、研究の効率的遂行に必要な知識とスキルを獲得する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者が昨年9月に所属機関を退職し、10月より転職したため、実務環境、研究環境、研究遂行上アクセス可能なリソースに大きな変化が生じ、それらに適応して新しい研究体制を整備するために当初計画していなかった時間的コストが生じた。とりわけ、昨年9月まで主たる業務として関与していた「北海道大学科学技術コミュニケーター養成プログラム」と直接の関係を持たなくなったため、当該教育プログラムの想定する具体的な学習者と学習機会を再設定することが新たな課題となり、この見通しに当初計画では想定されていなかった一定の時間を要することとなったため、当該年度の予算使用計画が若干遅延することとなった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度においては、平成28年度に実施予定であった研究計画の一部を含む研究内容を効率的に実施する。ついては、予算使用計画についてもそれに合わせて適切に実施するものとする。
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