研究課題/領域番号 |
16K01003
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
安藤 秀俊 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70432820)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 理科 / 数学 / 観察・実験 / 理数教育 / 教材 / 理数探究 |
研究実績の概要 |
学習指導要領では「理数の力」の充実が掲げられ,2016年には文部科学省が次期学習指導要領で高等学校に理科と数学を統合した「理数探究」の選択科目を新設することを発表し,今まで以上に理科と数学が密接に連携することと,両教科の関連性を実感できるような横断的,クロスカリキュラム的な教材の開発と指導を行うことが求められた。そこで,本研究の目的を以下の3点とした。 (1)理科と数学の関連性を重視し,「理数の力」の充実を目指した教育の普及を図る。 (2)理科と数学の関連性を実感できる教材や実験方法を考案し,授業の指導プログラムを作成する。 (3)作成した指導プログラムを使用して中学や高校で授業実践を行い,その教育的効果を検証する。 まず平成28年度には,理科と数学に関連する先行研究として今までどのようなものがあり,理科と数学を関連付けた授業を構築するためには何が必要であるのかを洗い出し,今後開発する教材の目標を明確にするために,この分野で先駆的な研究を行っている研究者を一堂に会し,関連学会で課題研究(ミニシンポジウム)を開催し議論を行った。更に,高等学校において,カテナリー曲線(懸垂線)を題材とした授業実践を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度は,まず理科と数学の関連性に関する先行研究の調査と,この分野で先駆的な研究を行っている研究者と意見交換を行い,次期学習指導要領の「理数探究」を中心に,今後の研究の方向性を確認することができた。また,一実践事例として,北海道北見北斗高等学校でカテナリー曲線に関する授業実践を行うことができ,28年度の目標はほば達成できた。
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今後の研究の推進方策 |
29年度以降は,28年度の実践例を踏まえ,更なる新しい教材の開発を行う。折しも昨年度実践を行った北見北斗高等学校は,29年度から日本科学技術振興機構のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されており,考案したさまざまなプログラムの実践が可能である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品の購入において,業者の値引きなどで予定額を下回ったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の物品費に計上する。
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