研究課題/領域番号 |
16K01028
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
福原 朗子 北海道科学大学, 工学部, 講師 (30316244)
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研究分担者 |
小川 直久 北海道科学大学, 高等教育支援センター, 教授 (40364244)
金子 文俊 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (70214468)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 光音響効果 / 温室効果 / 温暖化 / 実験 / 教材 / 科学教育 |
研究実績の概要 |
(A)光音響効果に基づく実験装置を誰にでも扱えるような実験装置への改良・開発 [A1]装置の基本改良(主として平成28年度実施予定) 計画通り、研究者と測器製作業者とで検討を重ね、設計図を作成した。その後試作機1台を発注し、H29年4月に納品予定である。計画では5台製作予定であったが、数を1台に変更した。理由は試作機を使って充分性能を確かめ、その改善点を残りの装置に反映させるためである。 [A2]基礎実験のデータベース化 上記[A1]で試作機の納品が年度内に間に合わなかったため新装置でのデータ取得はできなかった。しかし、現装置を用いて、気体セルと音響信号、透過材と透過率などについてデータ収集を行った。H29年度はこれを基にデータ収集を行う。 (B)普及のための教育プログラムの開発 [B1]指導要領のもとでのプログラム内容の設計 高校理科4科目における指導要領を調べ、本装置との寒冷項目を抽出した。また札幌手稲あすかぜ高校理科教諭二名と小樽工業高校教諭二名の計四名から高校のカリキュラムとの融合の可能性をインタビューした。H29年度には各校での授業実施を計画中である[B2]申請者による授業での試行 北海道科学大学一年前期・社会の理解Ⅰ自然と環境の科目内で受講生約400名に対してこの実験装置を用いた講義を行った。 なお、以下の項目は計画通りH29年度以降に実施する。 [A3]装置の実用改良 [B3]高校教師による授業の実施 (A&B)研究成果の発表
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要で記したように、装置の試作に時間がかかったが、それ以外の項目ではおおむね順調に進展している。 ただし、H29年度のデータベース化とそのデータベースを活かした装置の改良には相当な時間を有すると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の通りに進める。 H29年10月の日本気象学会で教育分野の発表を行う。 研究グループだけにとどまらず、北海道大学の環境科学院の先生たちと気象学会に所属する研究者、北海道内の高校教諭等の前で実験を行い、アドバイスをもらう予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
おもに二つの理由がある。①試作装置の台数に変更があったため(5台から1台)②研究打ち合わせの回数が予定の1回から3回になったため
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次年度使用額の使用計画 |
H29年度はH28年度の残額と合わせておおむね計画鳥に支出予定である
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