今後の研究の推進方策 |
「持続可能性」に関する認識調査を継続する共に結果を世界の動向と比較・分析し,その結果をまとめて外部に向けて発信する.予備調査の結果を踏まえて,「持続可能性」に関する時間スケール,人口増加と食糧生産,エネルギー,水資源を中心に調査する. 水耕栽培と水産養殖を統合したアクアポニックスを利用した食物生産と炭素循環,窒素循環に関する教材を完成する.STEM教材としては,持続可能性と物質循環における科学技術の役割を体験的に学習できるようにする.そして,初等・中等教育における開発教材の利用可能性を考察する. 再生可能エネルギーにおける生物系資源としては,バイオエタノールとバイオ水素,バイオマスに加えて,植物色素を利用した色素増感太陽電池などを整理し,教材としての利用マニュアルを整備する.また,再生可能エネルギーにおける水力発電を水循環と関連付けることで,自然界におけるエネルギー循環に関する教材を整備する. 表計算ソフトを利用した環境モデリングを大学生を対象にして試用し,学習者からのフィードバックを参考にして完成する.テーマとしては,「気候変動」と「エネルギー」と「人口」を中心とする.試行では,学習者に対する事前・事後調査を実施することで,教材の効果測定を実施する. 外部機関と連携して高校生のための環境科学講座や指導者研修会を開催し,直接的・間接的に利用者からのフィードバックを取り入れ,開発教材の「生徒用ガイド」と「教師用マニュアル」を完成する.そして,国内外の学会で報告することで,積極的に外部評価を受けると共に開発するSTEM教材の普及を図り,「持続可能性」と「STEM教材」をキーワードとした人的ネットワークの構築を図る.最終的な研究成果を国際社会に向けて, 日本版 「地球の操作マニュアル (Earth Operator's manual)として公開する.
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