幼児教育においても知的教育の重点化を進めているドイツに焦点を当てた。就学前並びに初等段階で構想される科学教育カリキュラム改革において,コンピテンシー指向の教育が進められ,継続的な改訂により学びの連続性が図られていることを明らかにした。科学教育の基礎として,子どもの感覚や直接的な体験を通して,知覚し理解することが重視されており,持続的な開発に関する問題についても,子どもたちの身近な世界に結びつけて取り組むように改善されている。科学教育カリキュラム改革について学びの連続性の観点から考察することにより,幼年期から科学リテラシーを高めることに関する新しい知見を得た。
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