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2019 年度 研究成果報告書

視覚障害の有無を乗り越える天文教材の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K01050
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 科学教育
研究機関国立天文台

研究代表者

臼田 功美子 (佐藤功美子)  国立天文台, 天文情報センター, 特任専門員 (70455202)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード触って理解できる天文教材の開発 / 3Dプリンタを使った模型製作 / 国内外ネットワークの強化
研究成果の概要

3Dプリンタを使い、国立天文台が運用するハワイの「すばる望遠鏡」とチリの「アルマ望遠鏡」の触って理解できる模型を開発した。視覚障害者や視覚特別支援学校教員の意見を取り入れ、すばる望遠鏡の模型については、触察に慣れている視覚障害者や晴眼者向けの精密バージョンと、視覚特別支援学校の生徒向けのシンプルバージョンの2種類を製作した。補足資料となる触図も作成した。日本点字図書館や明石市立天文科学館での企画展の開催を経て、触る模型一式の貸し出しシステムができた。3Dプリンタの使用にハードルを感じる人が多い中、模型を貸し出すことにより、他の科学館・博物館や特別支援学校での模型活用につながると考えている。

自由記述の分野

天文学コミュニケーション

研究成果の学術的意義や社会的意義

視覚の有無に関わらず、宇宙や天文学に興味のある方が多い。しかし、天文分野は視覚にたよるところが大きく、また、立体的に捉えなければならない構造が多く、口頭での説明だけではわかりにくい点が多いのが現状である。3Dプリンタを用いた立体模型を、視覚障害者や視覚特別支援学校教員の意見を取り入れながら開発することにより、更に、模型を使った授業・講演や企画展を通じて、模型をデザインする際や説明・コミュニケーション時に留意する点が明らかになった。この、視覚障害者が触って理解しやすい立体模型は、晴眼者にとってもわかりやすく、視覚の有無を乗り越えあらゆる人が共に楽しみながら学ぶ環境作りに役立つと考えている。

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公開日: 2021-02-19  

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