研究課題/領域番号 |
16K01077
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
渡辺 博芳 帝京大学, 理工学部, 教授 (40240519)
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研究分担者 |
高井 久美子 帝京大学, 理工学部, 講師 (00527682)
佐々木 茂 帝京大学, 理工学部, 准教授 (70328087)
水谷 晃三 帝京大学, 理工学部, 講師 (30521421)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 学習管理 / 反転型完全習得授業 / 授業設計 / プロジェクト管理 |
研究実績の概要 |
本研究は中等教育と高等教育を対象として「反転型完全習得授業」の具体的な実施方法を提案することを目的としている.特に「学習者が学習目標を達成すること」をプロジェクトと見立て,「プロジェクト管理」を参照モデルとする点を特徴とする.これに対してプロジェクト管理の知識体系であるPMBOK(Project Management Body Of Knowledge)に対応するような学習管理の知識体系LMBOK(Learning Management Body Of Knowledge)を作成して授業設計・実施をするトップダウンのアプローチと,中等教育(高等学校)における授業設計・実践から実施方法への知見を得るアプローチから研究を進めた. 前者については,まずPMBOK(Project Management Body Of Knowledge)の調査を行った.現段階でPMBOKについては一通りの調査が終了し,研究ミーティングを通して,学習管理の視点から精査している段階である.学習において特有なことやプロジェクト管理ほど細かく管理しなくても良い部分も見えてきており,単純に知識エリアの対応付けだけではLMBOKの作成は難しいことがわかった. 一方,中等教育における授業の設計と実践では,比較的学習者のペースで進めやすい選択科目を対象として,先行して検討してきた授業の実施方法を適用した授業実践を進めた.この授業は 1.学習管理にプロジェクト管理で用いられるガントチャートを導入したこと,2.学習活動の記録にワークシートを利用したこと,3.学習状況管理のための教員と生徒による進捗会議を行うことなどがある.今後,この授業実践方法の有効性を検証したい.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2つのアプローチのうち,LMBOK(Learning Management Body Of Knowledge)の作成の方は調査などの作業は完了しているが,具体的な検討が若干遅れている.プロジェクト管理と学習管理での違いが想定以上に大きいため,もう少し時間をかける必要がある.一方,高等学校における授業設計・実践の方は順調であり,授業設計がかなり具体的にできていることから,当初の予定よりも進んでいるとみることができる.これらから,全体としては概ね順調と判断できる.
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今後の研究の推進方策 |
LMBOK(Learning Management Body Of Knowledge)については,引き続き,研究チームでの議論を通して検討を行う.高等学校における授業設計・実践においては,生徒の動機付けの必要性について検討を行っているところであり,ゲーミフィケーションのアイディアを導入することを検討してみたい.また,授業で利用する理解度把握,スケジュール管理のためのツールの作成にも着手する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
年度末までに購入を予定していた計算機の購入が年度を超えてしまったこと,研究発表会への参加,研究協力者との打合せなどの旅費の支出が予定通りではなかったことによる.
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次年度使用額の使用計画 |
次年度はツール開発に着手するために,それに必要な機器の購入,研究発表会への参加,研究協力者との打合せなどの旅費を支出予定である.また,ツールの設計を早めに進めて,開発のための研究補助者の採用を検討したい.
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