| 研究課題/領域番号 |
16K01089
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| 研究機関 | 関西医科大学 |
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研究代表者 |
川浦 孝之 関西医科大学, 医学部, 助教 (90434828)
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| 研究分担者 |
北脇 知己 関西医科大学, 医学部, 教授 (40362959)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| キーワード | 生物統計学 / 逆引き探索 / 学習支援システム / e-learning |
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| 研究実績の概要 |
本研究課題では、臨床研究を行う際に必要な統計手法の選択を支援する臨床研究統計手法の逆引き探索・学習支援システムの構築を目的としている。
この課題研究は平成28年度より開始したが、研究当初は研究の基本となる医学教育モデル・コア・カリキュラムの従来版(平成19年度改訂版)を基に統計学教育の実態調査を行っており、平成29年度にはその成果をシステム構築に繋げた。その後も従来版のモデル・コア・カリキュラムの内容を考慮し計画通りに進めていたが、研究途中の平成29年3月にモデル・コア・カリキュラムの改訂版（平成28年度改訂版）が発表されたため、研究3年目にあたる平成30年度は、構築したシステムを改訂版コア・カリキュラムに対応するため、前年度に構築したシステムの評価・改善を行う予定を変更してシステムの再設計を行った。
再設計にあたっては、研究支援として利用者が必要な統計手法の解説にたどり着く仕組みである「逆引き探索」と「順引き探索」を再設計した。「逆引き探索」では、研究の進み具合にあわせて「研究開始段階」、「パイロット試験段階」、「正試験段階」の3つの段階より統計手法を検索でき、研究段階やデータに合わせた統計手法を選択できるように、また「順引き探索」では、統計学の教科書などのように統計手法が並べてあり、その中から必要な統計手法を選択できる。さらに、最終的な検索結果として統計手法の解説ページを充実させ、「データ形式」、「分析手法」、「検定結果」の概要をわかりやすく表示する仕組みとした。加えて、実際の計算結果を示した数値例のページに遷移する学習支援の仕組みもあり、分析ソフト（R、JMP、SPSSなど）ごとに、どのような手順で結果を導くかを確認できる構成とした。
次年度は、機能や操作性を確認し、その評価の検討を行い、システムに反映するプロトタイピングの繰り返しを行い、より実用性のあるシステムとしたい。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成30年度は、平成29年3月に研究の基礎となる医学教育モデル・コア・カリキュラム（平成28年度改訂版）が改訂されたため、構築したシステムを改訂版コア・カリキュラムに対応するため再設計することとした。このように当初の計画を変更するために補助事業期間延長申請を行い承認された。現在は、変更後の計画に対しておおむね順調に進展している。
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| 今後の研究の推進方策 |
平成31年度は、平成30年度に再設計した基盤システムの完成を目指す。
現在完成している「臨床研究統計手法の逆引き探索・自己学習支援システム」の試作モデル（プロトタイプ）について、今後、医学部５・６学年生、研修医や臨床現場の医師などから操作性の評価を集め、その評価の検討を行い、システムに反映するプロトタイピングの繰り返しを行い、より実用性のあるシステムとしていきたい。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
（理由）平成30年度交付申請時点でシステムの構築費を物品費で計上していたが、その他経費で使用となったため予算計上費目外での使用額が生じた。また、システム改善費が当初のシステム構築費合計の予算計上額より安価にできたこと、また、その他経費で計画していた研究成果掲載料に関して次年度に計画を変更したことから未使用額が生じた。
（使用計画）システム構築に関する未使用額は構築したシステムの改善費として使用する。また、その他の未使用額は平成31年度に研究成果掲載料として使用する予定である。
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