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2019 年度 実施状況報告書

教員のICT活用指導力へのメディア情報リテラシーの影響に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K01103
研究機関東京学芸大学

研究代表者

和田 正人  東京学芸大学, ICTセンター, 教授 (40302905)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードメディア情報リテラシー / 教員のICT活用指導力 / 教材作成 / メディアの自分史 / メディア比較 / セルフィー動画
研究実績の概要

教員のICT活用指導力のチェックリストを用いて、ユネスコの「教師のためのメディア情報リテラシーカリキュラム」を用いた大学生の学習者(以後MIL学習者とする)と教職科目に応じたeラーニング教材を作成した大学生(以後教材作成学習者とする)の学習者の、教員のICT活用指導力における学習前後の比較、さらに少人数のICT活用指導力について、その指導力に影響を及ぼした要因についての数回にわたる詳細なデータを収集した。
MIL学習者の学習は、グループないし個人で、自分たちのメディア史の作成とプレゼン、日米韓のメディア比較の作成と発表、セルフィー動画の作成を行った。教材作成学習者は、免許取得科目ごとにグループを作り、PowerPointを用いて教員免許取得科目の1単元をそれぞれグループで選び、その単元についての教
材作成を行った。
今回から2019年に改訂された教員のICT活用指導力のチェックリストを用いた。
学習者の比較をそれぞれ9名ずつ行った結果、A「教材研究・指導の準備・評価・校務などにICTを活用する能力」及びB「授業中にICTを活用して指導する能力」が、教材作成学習者の指導力の増加が、MIL学習者の増加よりも多いことが2018年度の調査と同じ傾向がみられて、統計的に有意であった。これ以外のC「児童生徒のICT活用を指導する能力」、D「情報活用の基礎となる知識や態度について指導する能力」については両者の学習前後の差の比較は有意ではなかった。
今後は、2020年3月から発生したコロナ感染予防に伴う緊急事態宣言のもとで、ネット学習を行うことで教員のICT活用指導力がどのように変化をしたかを、緊急事態宣言が終わったところで、詳細な記載について事例調査を行うことで、ネット学習の影響も調べる必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

理由
COVID-19で直接の調査はできないが、インターネットを介することで調査が可能になっている。

今後の研究の推進方策

2019年3月から教員のICT活用指導力の測定項目が改訂され、2019年度に引き続き2020年度年度も新しい測定項目に応じた研究を行うことができるので、変化が継続的に求めることができる。さらにCOVID-19による遠隔学習という大きな要因が生じたために、この要因がどのように教員のICT活用指導力に影響を与えるかも調べることにする。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19のために国際会議及び国内の学会大会がなくなり、本研究の発表ができなくなったために、参加費および旅費の使用中止になった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] メディア・リテラシー教育 ―― 日本及び海外における定義 ――2020

    • 著者名/発表者名
      和田正人
    • 雑誌名

      東京学芸大学研究紀要

      巻: 71 ページ: 581-611

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] メディア・リテラシー教育におけるアニメーションのリプレゼンテーション:ムーミン及び京都アニメーション作品における場所についての教員養成大学生の態度2020

    • 著者名/発表者名
      和田正人
    • 雑誌名

      東京学芸大学教育実践研究支援センター紀要

      巻: 16 ページ: 129-139

    • オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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