研究課題/領域番号 |
16K01110
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
木原 俊行 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)
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研究分担者 |
坂本 將暢 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (20536487)
深見 俊崇 島根大学, 教育学部, 准教授 (80510502)
島田 希 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (40506713)
古田 紫帆 (望月紫帆) 奈良教育大学, 学内共同利用施設等, 特任准教授 (60469088)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 教育工学 / 教師教育 / ハンドブック / プログラム開発 / 教材 |
研究実績の概要 |
今回のプロジェクトの研究目的は,『教育工学的な視点に基づく教師教育ハンドブック』(以下,『ハンドブック』)を有効利用するために,それを主教材とする教師教育プログラムを開発することである。それには,教員養成(学部),教員養成(大学院),そして現職教育の推進に資する複数のプログラムが含まれる。 まず,2016年5月にかけて,科研プロジェクト用のメーリングリストを作成して情報や意見を交換する体制を整えた。また,6月に対面会議を催して研究代表者及び同分担者が集い,研究目的や研究計画を再確認した。 2016年6月から10月にかけて,研究代表者及び同分担者がそれぞれ,担当する教師教育プログラムをデザインした。教師教育に関する先行する実践研究の知見を踏まえながら,共通のフォーマットを用いて,『ハンドブック』の活用場面を詳細に計画し,文書化した。また,11月には対面会議を開催して,それらのプログラムのデザインや実施内容に関して相互批評した。 2016年7月から2017年2月にかけて,上述したデザインに基づき,各メンバーが教師教育プログラムの試行的実践に着手し,その記録を残した。それらは,教員養成用プログラムが8実践,現職教育用プログラムが5実践となった。2017年2月に,それらの記録を持ち寄り,相互批評するとともに,それらを含む教師教育プログラムの体系に関しても協議した。 さらに,2017年3月に,開発したプログラムの妥当性や有効性を明らかにするために,また,プログラムの体系を構想するためのアイディアを得るために,日本教育工学会の役員に,プログラムのデザインと試行的実践の記録等を提示して,その妥当性を評価してもらった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「平成28年度科学研究費助成事業交付申請書」に記した,予定した研究活動を概ね遂行できたため。特に,13の教師教育プログラムをデザインし,実行できたため。
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今後の研究の推進方策 |
『教育工学的な視点に基づく教師教育ハンドブック』を主教材とする教師教育プログラムのうち,大学院生を対象とするものについては,平成28年度(2016年度)には,開発できていない。これについて,平成29年度(2017年度)は,意図的・計画的に取り組む。また,それぞれの教師教育プログラムの評価データが少ないので,その収集にも努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者の1名が,年度途中,出産のため,研究活動を休止せざるを得なくなった。また,研究代表者及び研究分担者の一部は,学会参加のための旅費を別の研究プロジェクトの経費でまかなうことができた。それらの理由により,当初予定に比べると,使用額が少なくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
出産のため研究活動が滞っていた研究分担者は復職するので,平成28年度に開発予定だった教師教育プログラムの計画・実施・評価も含めて,研究活動に取り組む。また,申請時よりも,教師教育プログラムの第三者評価や中間的な成果報告の回数を増やすことによって,平成28年度未使用額を有効に使用する予定である。
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