研究課題/領域番号 |
16K01122
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
中村 晋介 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (20305832)
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研究分担者 |
石崎 龍二 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (90265017)
柴田 雅博 福岡県立大学, 人間社会学部, 講師 (00452813)
森脇 敦史 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (60362597)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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キーワード | ITセキュリティ教育 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
2016年度、4年生大学の文系学部に所属する大学生に対し量的調査を実施し、彼/彼女たちがどの程度web上からの脅威を認識し、ITセキュリティを実践できているかについての現状把握を行うとともに,第16回情報科学技術フォーラム,大学ICT推進協議会2017年度年次大会などで実態を報告,学外の専門家からの意見を聴取した. ここで得られた知見,及び他大学における取り組みを参照した上で,文系学部に所属する学生を対象とするITセキュリティに関する対する教育プログラムを開発,2019年度,先に調査した大学の文系学部における講義に取り入れた.その後,2016年度に実施した調査と同じ設問を組み込んだ量的調査を行い,この教育プログラムの効果測定を行った.2016年度調査の結果と,2019年度調査の結果を比較したところ,2019年度調査において,文系大学生のITセキュリティ実践度や,web上からの脅威に関する知識には向上が見られたし,sns上でのトラブルに巻き込まれたり,アドウェア/マルウェアの被害に遭う学生の比率も低下していた.このことは,われわれが作成した教育プログラムが一定の効果を上げたことを示すものであり,今後のIT教育のあり方,特にITの分野で多用されるカタカナや英字の専門用語を苦手とする文系大学生(あるいは中学生や高校生に対する)教育方法を示す一助となるだろう.2019年3月には,2016年度調査の結果と2019年度調査の結果の比較を主な軸として,本研究の成果をまとめた報告書(『大学生のITセキュリティに関する新たな教育プログラムの構築』を作成した.
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