研究課題/領域番号 |
16K01126
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
谷田貝 雅典 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (70469485)
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研究分担者 |
北村 隆憲 東海大学, 法学部, 教授 (00234279)
永岡 慶三 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90127382)
米谷 雄介 香川大学, 創造工学部, 助教 (00735144)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 教育工学 / 遠隔教育 / 遠隔留学 / テレビ会議システム / 裸眼3D映像 / 視線一致 / 学習効果測定 / 多変量解析 |
研究実績の概要 |
先行研究で遠隔による対話者同士が、見つめ合え(視線一致)、裸眼で立体映像(裸眼3D)の通信が可能な、裸眼3D視線一致型テレビ会議システム(以下、裸眼3D視線一致型と称す)を完成させた。平成29年度は、先行研究で開発した裸眼3D視線一致型のプロトタイプを、様々な利用場面を想定し、多様な実践的遠隔教育実験を行った。これらの結果をもとに裸眼3D視線一致型システムの改良を施した。また、裸眼3D視線一致型による双方向遠隔教育を補完するために、新たな研究分担者を招聘し、統合ゼミ活動支援システム(以下SMSと称す:Seminar Management System)を導入した。裸眼3D視線一致型およびSMSを利用し共立女子大学および早稲田大学・香川大学等の多地点大学間において、おもに遠隔環境による研究室や大学を超えた密接な共同ゼミ活動や学生間共同研究等の連携や学習が可能であることが確認された。なお、本年度の取り組みの結果、研究発表の頁に示す、複数の学生研究成果を得た。 また、本研究に関連する中間報告を行ったラーニングイノベーショングランプリ2017(東京国際フォーラム展示会場2017年6月28日)において、我々の共同研究チームは「優秀ラーニングイノベーション賞」を受賞した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度の研究遅延が解消されていないため、上記の進捗とした。H29 年度においても、共立女子大学ではHUBとしての「遠隔協同環境基盤」および「遠隔国際ラボ」環境が完全には整備できていない。したがって、現在まで、おもに早稲田大学および香川大学等、国内大学間による実証研究課題が中心となっている。 なお、新たに導入したSMSが、環境要因を補完できるものと考えられ、今後はバーチャルHUB環境へと進化させ、国際間の大学を結ぶ実践方略を探る。
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今後の研究の推進方策 |
H29年度の成果を受け、本システムによる取り組みを国際間に拡張し実践的研究を行う。 裸眼3D視線一致型の最終調整と、新たに導入したSMSを国際間利用するため、多言語化するとともに、リアルタイム多言語翻訳も目指す。また、すでにシステム配備と予備実験が完了しているフランス国立東洋言語文化学院(略称: INALCO)との継続的な遠隔交流学習を行うとともに、他の国の機関との交流学習も順次開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進行がやや遅れているため、残額を残した。次年度、フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)等、国外機関との遠隔交流学習の費用に充てる。
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