研究課題/領域番号 |
16K01154
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研究機関 | 金沢工業高等専門学校 |
研究代表者 |
坂倉 忠和 金沢工業高等専門学校, グローバル情報学科, 准教授 (30369970)
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研究分担者 |
松本 昇久 金沢工業高等専門学校, 一般教科, 准教授 (20530835)
中谷 亮子 (氏家亮子) 金沢工業高等専門学校, 一般教科, 准教授 (30280382)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 教育工学 / 技術系グローバル人材育成 / 高専数学 / m-ラーニング |
研究実績の概要 |
近年の急速なグローバル社会の進展において、国際社会に対する日本の技術的競争力を高めるために企業活動のグローバル化に対応できる人材の確保と育成が早急な課題となっている。特に、技術系のグローバル人材には一般的な英語によるコミュニケーション能力のみならず、高度な専門知識を有し、かつそれを仕事上のパートナーである外国人の技術者に伝えることができる能力も求められる。 英語を母国語としないアジア諸国でも英語による自然科学や専門科目の教育に取り組もうとするケースが見られる。しかしながら、特に数学の分野での書籍においては工学に必要な範囲が網羅されていない、あるいは数学者や研究者ための教科書が多いなど、技術者の卵である学習者にとって適切な水準の体系的な教科書が洋書であまり見られないことが大きな課題となっている。 本研究では、特に工学系の基礎となる数学に焦点を当て、基礎数学と(偏微分や微分方程式を含む)微分積分を英語とともに学ぶことができるデジタル教材の開発を目標としている。このデジタル教材は高等専門学校(高校から大学初等教育に相当)における数学カリキュラムに沿った英語版数学テキストとそのテキストを利用した学習を支援するシステムから構成される。開発の初年度では、主として開発のための準備を行った。具体的には海外における数学教育の調査、およびデジタル教材の本体となる英語版数学テキストの一部を開発した。また、デジタル教材の仕様の検討し、核となる機能を実現したプロトタイプを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コンテンツの開発にやや遅れが生じている。これについては、コンテンツの開発人員を増やすことで解決を図る予定である。 モバイル端末に関するほとんどの機能を実装することができた。しかしながら、モバイル端末で動作するブラウザの問題により、一部の機能については実現できていない。技術の状況を追いながらPC上で利用する機能として移行する計画である。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度では、前年度に引き続きテキストの開発、および実証実験に向けたシステムの調整を行う。詳細な開発項目は以下の通りである。 1 前年度、開発されたテキストの校正を行うとともに、微分積分(偏微分、微分方程式などの範囲を含む)の範囲に関するテキストを新たに開発する。 2 前年度、開発されたテキストに関する読み上げデータの生成を行う。 3 前年度に開発したプロトタイプのユーザインタフェースの改善を行う。また、実運用に向けてテストを行い、システムの微調整を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
主に参考資料の購入費に差額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度から実証実験の準備を進めるにあたり、モバイル端末がクラス人数分必要となる。現在、15台程度不足しているため、モバイル端末の新規購入費の一部に充てる予定である。
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