研究実績の概要 |
2016年9月,研究協力者,伊豆田俊輔(獨協大学専任講師),中尾麻伊香(立命館大学衣笠総合研究機構研究員)両氏の協力をえて,ベルリンにおいて,旧東ドイツの原子力開発史に顕著な業績を有する歴史家,Prof. Dieter Hoffman, Dr. Rainer Karlsch, Dr. Mike Reichart3氏にインタビューを実施し,あわせてマックス・プランク科学史研究所などで資料調査を実施した.そこでえられた知見を組み込みつつ,先行する科研(課題番号25350381)にもとづき収集した資料をベースに論文を執筆,日本科学史学会の欧文誌に投稿し,掲載されることとなった(本報告書13項〔雑誌論文〕欄に掲示).さらに,2017年2月にはモスクワのロシア科学アカデミー文書館,ロシア国立図書館で関連する資料収集にあたり,あわせてサンクト=ペテルブルクにてロシア科学アカデミー・自然科学史=技術史研究所サンクト=ペテルブルク支部の研究員諸氏と関連するテーマで研究交流をおこなった.また,2017年7月末にブラジルのリオ=デ=ジャネイロで開催される第25回科学史・技術史国際会議において,本科研に関連したテーマでシンポジウムを開催すべく,その準備を進めた. なお,本科研と並行して研究分担者として参画している基盤研究(B)「冷戦期欧米における『核の平和利用』の表象に関する研究」(研究代表者-木戸衛一:課題番号15H0325701)でも関連したテーマで資料調査を実施するなど,本科研と良好なシナジーを発揮している点,付言しておきたい.
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