研究実績の概要 |
資料収集の現状: ①.Report of the President/ University of California. 1930-1932, 1932-1934, 1934-1936, 1936-1938, 1938-1940. ②.Departmental allocations/ University of California,Budget for Current Operations.Budget request documents submitted to the Office of the President, University of California, 1925-1961.③.University of California. President Records,1931-1958.中Radiation Laboratoryの1932-1933, 1937-1939.今年度は、以上の資料を収集してきた。
今年度は、バークレーのカリフォルニア大学滞在中に、資料収集以外にカリフォルニア大学の財政史を執筆している John A. Douglass氏と面談できた。彼の論考“The Univer-sity of California and Four Periods of Fiscal Crisis: 1868-1980”(1994) は、1930年代をその第3の危機として描いているもので、本研究とって貴重な先行研究となろう。彼は、その論考中の図表の転載や、また彼が最近おこなったシンポジウムで使用した図表の使用などを、快諾してくれた。
現在は、収集資料の印刷・解読・分析作業を遂行している。現時点では、1929年の世界大恐慌後の1930年代、カリフォルニア州の直面した財政危機がカリフォルニア大学にいかなる影響を及ぼしたのか。またそうした状況が具体的に、カリフォルニア大学の各学部・各学科の教育・研究にいかなる影響を与えたのかを検討している。
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