研究課題/領域番号 |
16K01167
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
日野川 靜枝 拓殖大学, 付置研究所, 研究員 (90134832)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 大恐慌後のカルフォルニア大学 / カルフォルニア大学財政の変化 / カリフォルニア大学の研究資金の変化 / カリフォルニア大学研究委員会 |
研究実績の概要 |
今年度は、バークレーのカリフォルニア大学のバンクロフト図書館での資料収集を、1回行いました。計画では2回の予定でおりましたが、92歳の母の介護のために、1回となってしまいました。実際に、私の出張中に母は誤嚥性肺炎を発症して、入院・加療の身となったのです。こうした現状の中で、私は2度目の資料収集の出張をあきらめざるを得ませんでした。 研究内容は、主として、収集資料の分析を継続して行いました。その結果得られた新たな知見は、日本科学史学会の年会において発表しました。 資料分析の具体的な対象は、カリフォルニア大学の学長報告や学長文書などから抽出した、学内各部門における予算申請資料や学内における研究委員会の議事録などです。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までの進捗状況をおおむね順調と考える理由は、確かに予定していた資料収集の出張を上記の理由により2回から1回に減らさざるを得なかったものの、これまでに収集できた資料内容がとても有用なものであると判断できるからです。
その結果、資料分析によって得られた新知見を、日本科学史学会の年会で発表することができたのです。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究方針については、92歳の母の介護を伴う生活状況から、これまで維持してきた方針を少々変更することにしました。
4年間の研究期間の前半2年間を経過した今、今後は調査対象を他大学に広げることなく、あくまで対象をカリフォルニア大学のみに絞って、資料分析の成果をまとめる作業を実施します。その間に得られた新知見は、所属する日本科学史学会年会で発表したり、学会誌『科学史研究』に投稿する予定です。また所属する拓殖大学研究所の紀要『人文・自然・人間科学研究』(2018年10月発行予定)には、英文論文も投稿します。 しかし、この計画を実現するにはまだ未入手の重要な資料がありますので、2018年度にも7月に2週間ほどの出張を実施します。
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次年度使用額が生じた理由 |
その理由は、私の研究生活に92歳の母の介護生活が加わりましたため、計画しておりました年間2回の資料調査の出張を、年間1回に削減することになったためです。2017年度、2018年度の出張は、それぞれに年1回となります。しかし、今後は「12.今後の研究の推進方策」に記しましたような方向で、交付決定の全額を有効に使用できると考えております。
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