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2018 年度 実績報告書

フレームレス超高解像度映像による東京オリンピックの博物館資料化

研究課題

研究課題/領域番号 16K01195
研究機関和歌山大学

研究代表者

尾久土 正己  和歌山大学, 観光学部, 教授 (90362855)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード博物館情報学 / 8K / ドーム映像 / 博物館資料 / ヴァーチャル・リアリティ / スポーツ映像
研究実績の概要

本研究は、2020年に開催される東京オリンピックをこれまでのテレビ映像のように、競技中の特定の選手だけを記録するのではなく、フィールド内やベンチにいるすべての選手、関係者、また、観客席で応援する市民、さらには、将来有形の文化財となるであろうスタジアムの建築物まですべての風景をフレームレスな超高解像度映像として記録し、博物館資料にするものである。最終年度は、各種競技団体の協力のもと、各種スポーツ(陸上競技、バスケットボール、バレーボール、卓球、体操)を4Kや8Kカメラに魚眼レンズをつけて撮影するドーム映像だけでなく、近年急速に普及し始めた全天球カメラを使ったVR映像としても撮影した。また、それらの映像を実際に営業中のプラネタリウム館を借用して投影実験を行った。また、国内の主なプラネタリウムメーカーなどに集まってもらい、生中継をする際のファイル形式(具体的には、プラネタリウムで標準的なドームマスター形式を使うのか、VR映像で標準的なエクイレクタングラー形式を使うのかなど)や伝送方法について議論した。ドームマスターの場合、正方形フォーマットであり、通常の映像伝送の16:9や2:1の長方形フォーマットでないために、ドームマスター形式であっても長辺を切り取らない形式や、エクイレクタングラー形式がふさわしいという結論に達した。オリンピックの撮影や中継に関しては、様々な権利問題があるため、研究素材としては利用しにくいため、ドーム映像と平面映像、さらにはVR映像との比較実験などは、一般的な風景を用いて行った。ドーム映像に関しては教育効果で言えば、導入時に効果があり、興味関心を持ったあとは、注目すべき被写体にフォーカスをした平面映像が効果が高いことがわかった。また、ドーム映像とVR映像との比較では、視聴行動に明らかな違いが認められ、その効果に関しては引き続き研究を続けている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] プラネタリウムの新しい利用に向けて2019

    • 著者名/発表者名
      尾久土正己
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会誌

      巻: 73(3) ページ: 475-480

  • [雑誌論文] フロー理論に基づく外国語学習:360度ドーム映像を使った第二外国語学習2018

    • 著者名/発表者名
      大井田 かおり , 吉住 千亜紀 , 中辻 晴香 , 尾久土 正己
    • 雑誌名

      教育メディア研究

      巻: 25(1) ページ: 1-18

    • DOI

      https://doi.org/10.24458/jaems.25.1_1

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] プラネタリウムからドームシアターへ~観光やスポーツの臨場感体験を~2018

    • 著者名/発表者名
      尾久土正己
    • 学会等名
      デジタルコンテンツ地域活性化セミナー (総務省)
    • 招待講演
  • [学会発表] 360 度観光映像としてのドーム映像と HMD 映像による視点比較2018

    • 著者名/発表者名
      大井田かおり,中辻晴香,河野千春,尾久土正己
    • 学会等名
      観光情報学会第18回研究発表会

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公開日: 2019-12-27  

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