研究課題/領域番号 |
16K01221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
後藤 秀昭 広島大学, 文学研究科, 准教授 (40323183)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 変動地形学 / 海成段丘 / 数値標高モデル / 海底地形 / 海底活断層 / 地形アナグリフ |
研究成果の概要 |
南西諸島海溝周辺を対象に、陸と海の地形データを作成・収集するとともに、その判読と解析を通して、海洋プレートの沈み込みに伴う変動地形の再検討を行った。島棚の島嶼部が海溝側へ傾動していることや、島嶼から背弧海盆に連続する横ずれ断層が新たに見出され、広く信じられてきた沖縄トラフを形成する伸張性の正断層の動きは限定的で、島棚周辺から海溝付近では圧縮性の逆断層による変動地形が顕著であることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
地理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南西諸島周辺はその西側にある沖縄トラフを形成する伸張性の活動が卓越すると広く信じられてきたが,南西諸島周辺から南西諸島海溝にかけては,圧縮性の逆断層や横ずれ断層による変動地形が海陸ともに顕著であることが明らかとなった。数万~数千年スケールでは南西諸島海溝に沿った沈み込みの営力が諸島付近まで蓄積していることを示し,発生しないとされている海溝に沿った巨大地震の発生について,検討の必要性を迫る成果といえる。
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