研究実績の概要 |
平成31年度(令和元年)では、実施計画書に基づきグラフのノードに対してのラベル付けを中心に実験を行っている。特にラベルづけに関しては、グラフが表現するトピック情報を考慮する必要があることから、グラフを構成するテキストデータからのトピック抽出、及びラベリング法を開発した。具体的には、グラフ縮約後のノードに対応するトピックを上位トピック、その上位トピックを構成する単語及びサブトピックを下位トピックとした階層構造を想定し、これらの上位・下位トピックのラベリングにより、グラフのノードに対するラベル付を実現している。 また、前年度までに開発してきた属性情報を考慮したノードレイアウト法とエッジバンド リング法の開発を行った。具体的に、エッジのバンドリング前後における長さの差分、エッジの占める領域、エッジの密集度、エッジの品質の4点を考慮した多目的最適化問題として計算を行っている。これらは計算コストが高いといった問題はあるが、一定の結果が得られており将来的な研究として発展の余地があると考えられる。 これらの成果は、SOTICS2019, HCII2020,IEEE SMC2020, VISSAP2020などで報告(予定)、及び投稿中である。
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