研究課題
基盤研究(C)
鉄道での輸送障害が発生した際に、運用される車両種別を考慮した運転整理案の生成方法を研究した。車両種別ごとに入線可能な進路を予め登録しておく。これらを組み合わせて一編成の運行案とし、複数編成分を組み合わせて全体の運転整理案とする。整理案を採用する評価関数は、運行方向別の平均運転時隔とその標準偏差である。モデル化した実路線において、車両種別の運行条件を満足した各種の運転整理案が作成できるようになった。
複合領域(社会・安全システム科学)
鉄道事業者各社は、乗客の利便性を向上するために相互直通運転を行っているが、例えば駆動の電気方式に応じて運用される車両種別が異なり、走行できる区間が限定されている。したがって異常時とも言うべき運転整理案においても車両種別が考慮されたものでなければならない。したがって、車両種別に応じた進入条件を満足した運転整理を可能としたことは、車両運用の効率化と利用者の利便性向上につながる。