研究実績の概要 |
本研究は、個体と集団のインタラクションのあるプロセスにおける個体の意思決定問題の解析手法として新たに提案・研究されている平均場ゲームや非線形マルコフ過程を用いた解析手法を、ネットワーク上での情報拡散、生物の集団行動、株取引の3つ実例に応用できるように改良し、実際のソーシャルメディアのデータ、株式市場の高速取引データ、ハチなどの生物の観測データを用いて、その妥当性・応用可能性について実験・検証・改良を行うことを目的とする。今年度は、次のような成果が得られた。 1 人間行動のモデル化:H. Toyoizumi and T. Shimomura, A Toy Model of Preferentially-Attached Networks with Break-Ups, 待ち行列シンポジウム、大阪、2018。 2 社会性動物のモデル化:新馬場翔,佐藤真史,豊泉洋、保険をかける社会性蜂、RIMS Workshop : Theory of Biomathematics and its Applications XIV - Modelling and Analysis for Structured Population Dynamics and its Applications, 京都 2017 3株式市場のモデル化:H.Toyoizumi, Equivalence of Particle Survival Model and Record Values Process, and Its New Application to Limit Order Books. Journal of Operations Research Society of Japan, Vol 60-2, 2017
|