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2016 年度 実施状況報告書

施設の総合的配置計画とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 16K01270
研究機関関西学院大学

研究代表者

石井 博昭  関西学院大学, 理工学部, 教授 (90107136)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード複合施設 / 不確実・不確定性 / 複数施設 / 給食センター / 障害物 / ヘルスケア施設
研究実績の概要

前回の課題である”総合的評価に基づく施設配置計画とその応用”を発展させて、3以上の異なる施設の総合的配置を同時配置する場合のモデルを考察した。一方、給食センターの配置を有限の候補地のモデルから、決められた長方形のブロックの中へと一般化した。その場合の需要地から候補地の計算は、候補地が無限であるので、各ブロックの4つの頂点、障害物の頂点そして需要地のx、y座標から直交する直線を引いて対応する、領域を分割する方法により有限個の場合に帰着するという方法を用いた。この考えは他の設置候補地が有限でないより一般的な配置モデルの適切な配置に用いることができる。給食センターはヘルスケア施設の一種であり、設置後の運用も考慮にいれないといけない施設配置モデルである。
さらにはAEDの最適配置について研究協力者の神戸学院大学毛利教授と前回から研究を進めているが、今回より一般モデルとして建物群での配置をネットワークモデルを用いて定式化し、仙台で行われた第18回APMCで共同発表した。台湾Chung Hwwa University of Medical Technology のYa-fen Tseng 准教授にもアドバイスをもらって論文に纏めている。このような移動可能な施設についても考察したい。
一方で上記給食センターなどのように設置後の運営なども考慮にいれて配置場所を決めなければならないような施設配置問題は多くあるが、ほとんど考えられていない。このために、手術室のスケジューリングなどスケジューリング問題も考察して組み入れていく。
本研究を上記の毛利教授とさらに進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

学校給食センターの研究、多様な複数設備の同時配置などは基礎的な部分はモデル、解析を済ませ、論文あるいは成果発表をした。特にヘルスケア施設については神戸学院大学毛利教授とのAEDの研究も進展があった。前回の課題「総合的的評価に基づく施設配置計画とその応用」とも連続的に研究が進み、上記の基礎的な部分から進歩があった。論文として公表できたのは1編のみであるが、さらに発展させるための関連のネットワークモデルの研究やスケジューリングモデルの解析なども行ってきた。一般的施設配置モデルを考えて行くのでだんだん複雑で解析が困難になるが、その場合は基礎となる評価法や最適化をまず考察、あるいは新たに考案し、一般の施設配置の適用できるようにしていく。例えば、給食センターでは運搬車への担当する学校群への配分は現在簡単な近似解法を用いているが、この部分の新たな近似解法を見つけるなどや、病院での手術室の最適スケジュールの考察などである。

今後の研究の推進方策

様々な施設を同時に配置する研究をさらに進めていく。利用者によって基準も異なるのでどのように配置するかを考察する。これまでの合意形成法の研究を施設配置に適用するあるいは新たな方法を考察する。これまでの”箱もの行政”でよく見られたその場しのぎの配置ではなく、将来の需要とか必要性等を考量して配置場所を決める。そのためにシナリオ解析を援用するあるいは新しい方法を考案する。さらには運用形態を考慮して配置する。すなわち、配置の基準は施設から需要地への距離だけではなく、配置後の運用形態も重要である。
AEDの配置の研究をさらに進めて、関西学院大学の三田キャンパスなどのデータなどから、ビル群をネットワークとし、利用確率を考慮したモデルで配置を考える。これからの事故生起確率の変化も取り入れる。最適な配置は困難であるので、妥当な配置を求める。
妥当性の基準はどの施設配置でも重要であるので、この研究も推し進める。
その一環として、人間の探索に模倣するファジィ探索などの妥当な解を求める方法についても探求する。特に、施設配置に特化して求めたいと思う。
従来も行っているが、台湾成功大学管理学系の研究者、特に林院長、王泰裕教授とも連携して、データの収集、意見交換を行う。さらに、AEDやヘルスケア設備については台湾Chung Hwa University of Medical TechnologyのYa-fen Tseng准教授とも研究を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

前回の研究課題”総合的評価に基づく施設配置計画とその応用”を延長して本課題とスムーズにつなげるために延長したため、ぎりぎりまで両方の研究を追及した。そのため端数分経費が残った。
。、

次年度使用額の使用計画

わずかではあるが台湾成功大学への3回の渡航等に充填させたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] facility Location Problem for Supply Center of School Lunch2017

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Ishii and Yusuke Sasaki
    • 雑誌名

      Scientiae Mathematicae Japonicae

      巻: 30 ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] The studay of lacation problem on graph for emergency equipment2016

    • 著者名/発表者名
      Shintaro Mohri, Ya-fen tseng and Hiroaki Ishii
    • 学会等名
      18th Asia Pacific Management Conference
    • 発表場所
      Tohoku University (Sendai, Miyagi Japan)
    • 年月日
      2016-11-23 – 2016-11-25
    • 国際学会
  • [学会発表] Bottleneck transportation problem with fuzzy random constraint2016

    • 著者名/発表者名
      Yoshiko Satoh and Hiroaki Ishii
    • 学会等名
      18th Asia Pacific Management Conference
    • 発表場所
      Tohoku University(Sendai, Miyagi Japan)
    • 年月日
      2016-11-23 – 2016-11-25
    • 国際学会
  • [学会発表] An Inventory problem with processed and non-processed products of same perishable goods2016

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Ishii
    • 学会等名
      19th International Symposium on Inventories
    • 発表場所
      Budapest,Hungry
    • 年月日
      2016-08-22 – 2016-08-26
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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