研究課題/領域番号 |
16K01270
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
石井 博昭 関西学院大学, 理工学部, 理工学部研究員 (90107136)
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研究分担者 |
増田 佳代 関西学院大学, 理工学部, 教授 (40280416)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | possibility constraint / barriers / emergency facility / blockwise cost / blockwise probability / AED / network structure / multi-facility |
研究実績の概要 |
前年度に続いて複数の施設を配置するのに、建設費が確率的かつあいまい性を含んだモデルへと一般化した。ブロック毎に配置可能な場所があり、かつバリアーが存在する場合を考えた。これらは6月に行われたIFSA-SCIS 2017で発表した。また、ヘルスケア施設の配置として前年度に引き続いてAEDの配置を考察し、より一般化したネットワークモデルを神戸学院大学毛利教授、台湾Chung Hwa University of Medical TechnologyのYa-Fen Tseng 准教授と作った。特に台湾で彼女の大学University of Medical Technologyは医療系の大学であり、その経営的側面としても重要との認識をもち、国際的共同研究へと発展することが出来た。現在IJAMSに投稿中である。さらには既存の施設が存在する下での施設配置の配置モデルとしてこれまでの緊急施設問題を一般化した。 ブロックごとに異なる建設コストで、事故発生確率も地域によって異なる場合を考慮した。台湾花連市で行われた第19回APMCでこの成果を発表した。 ヘルスケア施設の運用としての手術室のスケジューリングの考察も行った。 運用面ではスケジューリングが重要であるので、一般化したショップ問題フレキシブル ショップ問題の研究を毛利教授とも行い、現在Scienticae Mathematicae Japonikaeに投稿準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最終的には総合的に施設を配置するのが目的であるので、複数施設の同時配置や既存施設 の存在下での新しい施設の配置など、様々な一般的条件を考慮する準備が出来つつある。 また運用面での考察も加味して、スケジューリングや評価システムそのものの研究およびそれらと施設配置問題との組合せも考慮している。
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今後の研究の推進方策 |
様々な施設を総合的に配置する研究を進めていく。実情に合うように建設費の多様的側面すなわち、確率性や曖昧性、候補地での違い、事故発生確率、バリアー、既存施設の存在 等の条件をモデルに入れて一般化する。特にAEDだけではないヘルスケア施設の配置や移動可能な施設の研究を始めたい。また、施設は配置者はもちろん利用者も優先し たいので、従来から行っている合意形成の研究も行って施設配置に取り入れたい。モデルは多目的問題になるので、そこからどのような解を採用するかの研究も大事であるので 合意形成や数理的評価の研究も行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初出席を予定していた第20回Czeck Japan Seminar on Data Analysis and Decesion Making (2017 9.17-2017)に行くことが出来なかったため、予算がわずかであるが余裕 ができたのと、最近はじめた台湾Tzeng 准教授との共同研究のため、台湾に頻繁に行く旅費に上乗せして使いたい。
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