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2018 年度 実績報告書

多様性が求められる大規模災害時の市民への情報伝達と安否確認の一手法

研究課題

研究課題/領域番号 16K01281
研究機関茨城大学

研究代表者

武田 茂樹  茨城大学, 理工学研究科(工学野), 教授 (50323209)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード災害時安否確認システム / RFIDタグ / NFC / 電子掲示板
研究実績の概要

2018年度は、UHF帯RFIDタグ、及びNFCタグを利用した、災害時安否確認システムの試作機を作成した。特に、より多くのユーザーの利用を想定し、NFCタグを新たに作成し、2個のNFCタグを並列化させた。2個のNFCタグを並列化させ、例えば、災害時安否確認システムに2列に並んでスマートフォンやタブレットにより安否情報を書き込めるようにした。試作機では、2個のNFCタグに書き込まれた安否データをマイコンにより統合して、UHF帯RFIDタグメモリに書き込み、UHF帯RFIDリーダーにより読み出せることを確認した。NFCタグに複数のユーザーが安否データを書き込む手順やソフトウェアが良好に動作することも確認できた。さらに、UHF帯RFIDタグの読み取り距離を拡大するために、パッチ型のアンテナを作成して使用した。その結果、読み取りは3.5mであり、路肩付近に設置された災害時安否確認システムに対し、自動車上から情報を読み出すことが可能であることを確認した。
「課題(1) RFID タグのメモリ容量拡大」、「課題(2)大量データの一括伝送」、「課題(4) マイコンによる読み出し時の通信性能劣化の原因究明と改善」については、試作したハード及びソフトウェアにより解決できることを確認できた。また「課題(3) 通信距離の拡大」については、パッチアンテナの利用により拡大することができた。さらに、「課題(5) 掲示板に使用するRFID タグのUHF とHF 共用化」についても、異なる両規格のRFIDタグの並列化を実証した。加えて、表示装置として電源がなくても表示を保持できる、電子ペーパーを利用し、動作することを確認した。成果は電子情報通信学会英文論文誌に投稿し、現在、査読中である。今後は、試作機の改良を重ね、「課題(6) 試作機の作成、試行実験と利用者アンケートの実施」に向けた準備を進める予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Feasibility study on the safety confirmation system using NFC and UHF band RFID tags2019

    • 著者名/発表者名
      S. Takeda, K. Kagoshima, and M. Umehira
    • 雑誌名

      IEICE Trans D 投稿中

      巻: - ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] UHF帯RFIDとNFCタグ間のメモリ共用化に関する検討2018

    • 著者名/発表者名
      三邊拓実, 小林有理, 武田茂樹, 鹿子嶋憲一, 梅比良正弘
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソサイエティ大会

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公開日: 2019-12-27  

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