本研究では、NFC及びUHF帯RFIDタグを利用した大規模災害時安否確認システムについて提案している。RFIDタグは、無線によるデータ通信時に内部電源を必要としないため、大規模災害時のように、電源インフラや通信インフラを喪失した状況においてもスマートフォンやタブレット等の携帯端末を利用して、電子データ(テキスト形式)で安否情報を安否確認システムに登録することができる。提案する安否確認システムは、RFIDタグ、太陽電池、及びマイコンにより構築される安価で簡易な構成であるため、コミュニティー単位や自治会単位等の規模で、路肩等、道路に近い狭い場所にも災害時安否確認システムを設置可能である。
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