高密度群集は時に群集事故に至る場合がある。しかし実験によるデータ蓄積はその危険性から困難であり、事故の発生メカニズムは十分に分かっていない。そこで、コンピュータ・シミュレーションによる解析が有用と考えられるが、現状ではシミュレーション・モデルの精度が不十分であり、さらなる高精度化が望まれる。本研究はモデル検証に不可欠な実際の歩行者データの解析を行い、シミュレーション・モデルの高精度化を目指すものである。日本では東京オリンピックや大阪万博など、海外からも多くの人が集まる行事が予定されていることもあり、本研究の社会的意義は大きい。
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