研究課題
代表の佐藤及び研究分担者の伴氏、山崎氏、連携研究者の武部氏が所蔵している、蔵王火山などの火山噴出物や火山岩等の試料を用いて、岩石記載や化学分析を含め、精密カリウム定量・精密希ガス同位体測定を行ってきた。また、下記の点に力を入れており、伴ら(2016)の火山噴火履歴のまとめである、最新の火山地質図を元に、ケーススタディをより詳細に行い、現在研究協力者の武部を筆頭として論文としてまとめつつある。ここでは、主にK-Ar法のうち若い火山岩試料に特化した感度法による年代測定結果について、議論を行ってきた。一方、K-Ar年代測定法についてもスコリア質の溶岩の発泡度や緻密度の岩石学的影響が希ガス同位体の脱ガス作用、希ガスなどのマグマの溶解度などの影響を反映していることが考えられるため、火山噴火準備過程の解明に役立てられるように、データ整理を進めている。また、武部他(2011)におけるマグマミキシングの際の証拠として記載されている、薄片上での包有物や累帯構造について、局所レーザーによる希ガス分析の応用をも検討してきた。新たに2016年以降から、カルデラ湖の蔵王御釜湖の水を採水し、周辺の噴気を湖水の中に反映されているかどうか、希ガス同位体比測定によって確かめ、軽い質量数の希ガスにわずかな同位体異常を検出したため、これらについて、先行的に採取した蔵王周辺の温泉水・湧水などと共に、同位体によるマグマ起源物質の寄与の検討を行っており、現在特集号への論文を準備中である。前年から引き続き希ガス同位体測定装置の制御系の安定性と精度向上のため、最新鋭のデータ処理系と連結しつつ、さらなる高精度分析を目指し連携研究者の熊谷氏と共に運用を行っている。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 5件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (37件) (うち国際学会 16件、 招待講演 1件) 産業財産権 (1件)
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