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2018 年度 実績報告書

微絨毛形成を介する細胞の力学刺激応答と組織形成における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K01353
研究機関東京大学

研究代表者

三浦 重徳  東京大学, 生産技術研究所, 特任講師 (70511244)

研究分担者 森本 雄矢  東京大学, 生産技術研究所, 助教 (60739233)
根岸 みどり (加藤みどり)  武蔵野大学, 薬学部, 助教 (30300750)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード微絨毛 / 力学刺激 / TRPV6 / マイクロ流体デバイス
研究実績の概要

生体内におけるTRPV6の機能について、力学刺激および微絨毛形成の観点から解析するため、引き続きCRISPR/Cas9を用いたTRPV6ノックアウトマウスの作製と解析に取り組んだ。本年度は、データベース記載のnon-AUG型翻訳開始点(-120)およびcanonicalなAUG翻訳開始点(+1)の下流にストップコドンが挿入されるよう、+110付近にCRISPR/Cas9標的配列をデザインしてインジェクションを再度実施した。その結果、TRPV6の機能ドメインを欠失する変異体マウスを3系統取得し、そのうち1系統について交配によりホモ接合体を得た。生後2週齢のホモ接合体および野生型マウス胎仔より、TRPV6が発現する膝関節、小腸、腎臓などの組織サンプルを採取した。小腸サンプルについてSEMによる電顕観察を行ったが、小腸絨毛および微絨毛の形態に顕著な異常は認められなかった。その他の組織についても引き続き解析を行っている。また、これまでに、流体シェアストレスにより微絨毛形成が誘導される細胞として、胎盤絨毛上皮細胞及び軟骨細胞を同定したが、TRPV6を発現するヒト初代骨細胞、ヒト初代前立腺上皮細胞、乳腺がん細胞株などについても、マイクロ流体デバイスを用いて解析を行った。しかしながら、いずれの細胞においても流体シェアストレスの負荷によって微絨毛形成の誘導は認められなかった。このことは、流体シェアストレスによる微絨毛形成には、TRPV6の発現だけでなくその他の因子が必要であることを示唆している。

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公開日: 2019-12-27  

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