ラット心臓のランゲンドルフ灌流によりカルシウム感受性色素Fluo4を作用させることに成功した。 心臓におけるTRPM4チャネル発現の3次元マップを作成するため、MALDIイメージングを行った結果、同時に57種以上のタンパク質の発現マップを100 μmの解像度で得ることができた。 これまでラット心臓および培養細胞で行ってきた実験をヒトiPS心筋細胞の系に移行し、虚血再灌流障害のモデルを確立した。TRPM4チャネル阻害薬の前投与により、虚血再灌流障害条件下のiPS心筋の機能低下は改善した。このことから、ヒト心筋細胞においてもTRPM4チャネルが虚血再灌流障害の発症に関与していることが示唆された。
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