生体筋組織は、ATPをエネルギー源として駆動する柔軟、軽量、かつ高効率なアクチュエータである。本研究では、三次元培養骨格筋組織を電気刺激で駆動し、長時間駆動可能なバイオアクチュエータとして利用するための研究開発を行った。 その結果、培養骨格筋は完全強縮を起こす電気刺激を与え続けた場合は等尺性収縮力が減少していくが、単収縮を起こす電気刺激を与え続けた場合は増加していくことが示された。また、レバー駆動ならびにピストン駆動型のモジュールを作製し得た。 これらの結果から、培養骨格筋を長期間収縮運動させバイオアクチュエータの駆動源として用いるには、電気刺激の周波数が重要であることが示唆された。
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