研究課題
基盤研究(C)
親水性基と疎水性基の交互配列をもち、8残基のアミノ酸から構成される環状ペプチドを合成した。得られた環状ペプチドは水/有機溶媒混合溶媒中で、線維状のナノ会合体を形成することがわかった。このナノ会合体分散液の分散媒を水に置換すると、ナノ会合体の形態は球状に変化した。球状ナノ会合体は表面に疎水性領域を持ち、樹状細胞に作用させると細胞内に取り込まれることを明らかにした。
バイオマテリアル
ナノ材料は、薬物および遺伝子のデリバリーなどの生医学分野において利用されている。ナノ材料表面の親疎水性バランスは、細胞との相互作用に影響を与える。本研究で作製した親水部と疎水部を表面に併せ持つナノ会合体は、新たなデリバリーキャリアとして有用であり、医療の発展に貢献しうるものと考えられれる。