研究課題/領域番号 |
16K01412
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
山田 博胤 徳島大学, 病院, 講師 (40380084)
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研究分担者 |
天野 里江 徳島大学, 病院, 診療放射線技師 (90749011)
鳥居 裕太 徳島大学, 病院, 臨床検査技師 (10748130)
平田 有紀奈 徳島大学, 病院, 臨床検査技師 (90747817)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 頸動脈プラーク / 心血管イベント / 不安定プラーク / 超音波診断装置 |
研究実績の概要 |
徳島大学病院,済生会熊本病院,喜多医師会病院において,症例のリクルートを行っている.平成28年5月30日に喜多医師会病院において,研究打ち合わせを行い,進捗を確認した.済生会熊本病院の担当者とも,超音波医学会において研究打ち合わせを行い,研究の遂行について確認した.現在,徳島大学病院で70例,済生会熊本病院で9例,喜多医師会病院で40例の症例が登録され,ベースラインのデータを取得し,経過を観察中である.今後も症例リクルートを継続し,予後調査を継続する. iPlaque解析を行い,脂質低下療法が施行された98例について,頸動脈プラークの経過観察を行ったところ,脂質成分に富んでいると考えている分画の割合である%blueの有意な低下,線維成分と思われる分画の%yellowが有意に増加した.また,その変化は,安定狭心症例に比べて,急性冠症候群の例で大きかった.平成28年6月に,研究分担者がアメリカ心エコー図学会に参加し,"Quantitative Ultrasound Evaluation of the Changes on Tissue Characteristics of Carotid Plaques by Lipid Lowering"という演題で,本研究で得られた結果の一部を報告した. iPlaqueソフトウェアの開発については,ソフトウェアは完成しているものの,それを搭載する超音波診断装置を開発してもらえる国内外の協力メーカーを探しているが,まだ同意が得られた施設がない状況である.今後も協力していただける製造メーカーを探索する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例の登録については,目標が200例のところ120例であり,脱落例も予想されるためさらなる症例リクルートの努力を要する.
iPlaueソフトウェアの開発については,当初協力が得られると見込んでいたメーカーが,超音波診断装置の開発,販売から撤退してしまったため,新たな協力先を探索中である.
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今後の研究の推進方策 |
当院および,協力施設に依頼して,症例登録を促進する.
また,学会な展示会など様々な場で,産学連携が可能となる超音波診断装置メーカーと交渉を進めていく.
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