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2019 年度 実績報告書

iPlaqueを用いた頸動脈プラークの性状評価による動脈硬化疾患の予後予測

研究課題

研究課題/領域番号 16K01412
研究機関徳島大学

研究代表者

山田 博胤  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (40380084)

研究分担者 天野 里江  徳島大学, 病院, 診療放射線技師 (90749011)
鳥居 裕太  徳島大学, 病院, 臨床検査技師 (10748130)
平田 有紀奈  徳島大学, 病院, 臨床検査技師 (90747817)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード頸動脈プラーク / 脳卒中 / 超音波検査 / 超音波組織性状 / iPlaque
研究実績の概要

[研究成果]本研究では,頸動脈エコー検査で得られる頸動脈プラークの超音波組織診断の結果が心血管イベントを予測するかどうかを検討することが目的であった.徳島大学病院,喜多医師会病院,済生会熊本病院でデータの収集を行い,200例のデータを集積した.最終年度中に頸動脈エコー画像のiPlaque解析,予後調査が完了できなかったため,具体的な結果については,後日報告する.一方,脳卒中87例において,同様の解析を施行した.症候性患者37例,無症候性患者50例に分類して検討したところ,対象プラークのiPlaque平均値およびiPlaque標準偏差には有意差がなかった.プラークに占めるfibrosisの割合にも両群に差はなかったが,症候性例ではプラークに占めるlipidの割合が高い症例が多い傾向にあった.本ソフトウェアの臨床応用の一つとして,腎臓のエコー性状を解析する試みも行った.Ⅱ型糖尿病患者57例において,腎皮質のiPlaque平均値は,腎末梢血管抵抗やeGFRとよい相関を認め,糖尿病性腎症の病期を反映することが分かった.研究目的の一つに,iPlaqueソフトウェアを内蔵する超音波診断装置の開発があったが,当初共同研究を行っていたメーカーが買収されたことにより,共同研究の継続が困難になった.そこで他の複数のメーカーに打診を行ったが,研究期間内に共同研究を締結することはできなかった.
[今度の研究の展開]研究の主目的となる解析を完了させ,報告したい.頸動脈プラークだけでなく,腎臓のエコー性状の定量化が臨床に役立つ可能性が示されたため,甲状腺や肝臓など他の臓器についても臨床応用の検討を行いたい.また,本ソフトウェアを広く普及させるためには超音波診断装置への内臓が必須であり,根気よく対応していただけるメーカーを探したい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 糖尿病性腎症の各病期における超音波指標の比較2019

    • 著者名/発表者名
      松本 力三、山田 博胤、佐田 政隆、西尾 進、平田 有紀奈、湯浅 麻美、鳥居 裕太、天野 里江、山尾 雅美、荒瀬 美晴、楠瀬 賢也
    • 雑誌名

      超音波検査技術

      巻: 44 ページ: 447~455

    • DOI

      https://doi.org/10.11272/jss.288

    • 査読あり

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公開日: 2021-01-27  

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