研究課題/領域番号 |
16K01450
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松崎 太郎 金沢大学, 保健学系, 助教 (10401910)
|
研究分担者 |
細 正博 金沢大学, 保健学系, 教授 (20219182)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 関節可動域制限 / 関節可動域運動 / ラット / 筋線維芽細胞 |
研究成果の概要 |
関節可動域運動の効果を角度だけではなく組織の線維化を生じるとされる筋線維芽細胞の変化に着目して実験を行った。 ラットの後肢を不動化した群,徒手的に可動域運動を行った群、対照群を作成し角度と関節構成体の変化を観察した。運動群の可動域制限は不動群に対して有意に少なかったが対照群に対して有意に大きい結果となった。関節構成体の変化では不動群で関節腔内に肉芽様細胞の侵入、滑膜との癒着が観察されたが実験群では軽度であった。関節包内の筋線維芽細胞の発現は運動群と対照群で差は見られなかった。
|
自由記述の分野 |
リハビリテーション科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、関節可動域運動の効果は角度のみによって判断され、関節の「どこが」可動域制限の責任部位なのかはまだ議論されている。今回の研究では関節不動により我々の先行研究と同様に軟骨、滑膜などの変化が生じるばかりではなく関節包の線維化が生じることが示された。さらにこれらの変化は、可動域制限を完全に予防できない程度の可動域運動であっても変化を抑制することが示唆された。 これは関節構成体の変化を予防するためには「不動状態にならない」ことがまず重要であることを示しており、可動域運動の必要性および効果に対する根拠となると考えられる。
|