摂食嚥下リハの臨床現場では、サルコペニアの摂食嚥下障害の割合が高く、他の摂食嚥下障害と比較して機能予後が悪かった。そのため、超高齢社会の日本では摂食嚥下障害患者をみた場合、サルコペニアの摂食嚥下障害の可能性を必ず考慮して、リハ栄養の考え方で栄養改善しながら摂食嚥下リハを行うべきである。 2019年に日本サルコペニア・フレイル学会、日本摂食嚥下リハ学会、日本リハ栄養学会、日本嚥下医学会の4学会によって、「サルコペニアと摂食嚥下障害」のポジションペーパーが発表され、本研究領域に一定の発展を認めた(Fujishima I, et al. Geriatr Gerontol Int. 2019)。
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