研究課題/領域番号 |
16K01479
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研究機関 | 豊橋創造大学 |
研究代表者 |
田畑 稔 豊橋創造大学, 保健医療学部, 准教授 (30508859)
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研究分担者 |
増田 卓 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (30165716)
加藤 倫卓 常葉大学, 健康科学部, 准教授 (80737354)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 慢性心不全 / 再入院予防 / 左室駆出機能 / 心臓リハビリテーション / 身体運動機能 |
研究実績の概要 |
慢性心不全患者における心不全増悪を予測する要因を心不全患者の身体運動機能の観点より検討している研究は極めて少なく、現状においても慢性心不全患者の身体運動機能から慢性心不全増悪を予測するができるのか否かについては不十分である。本研究は、慢性心不全の急性増悪により入院した慢性心不全患者の入院中に計測した身体運動機能を臨床評価指標として、心不全増悪を予測し得ることができれば、慢性心不全患者の再入院予防を入院中に慢性心不全患者の再入院リスクを層別化することができる。このため、慢性心不全の急性増悪入院した患者の入院時および退院時の握力や下肢筋力、歩行速度、運動耐容能、呼吸機能等の身体運動機能と心機能や諸検査データによる臨床評価指標を考慮した上で、慢性心不全患者が退院後2~3年間、慢性心不全による再入院の有無を調査した。身体機能において瞳孔径の反応による自律神経機能測定結果が慢性心不全患者の予後に影響すること、高齢者の上腕周径が心血管疾患患者の予後を予測することができること、慢性心不全患者における死腔換気率と呼吸筋の関連について論文投稿を行った他、慢性心不全患者の入院中の6分間歩行増加量は心不全予後を予測する因子であることなどを国際学会にて発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
慢性心不全患者において、入院中の6分間歩行増加量は心不全予後を予測する因子であることや入院中に呼吸筋力を増強することで運動耐容能を増加させることができることをヨーロッパ心臓病予防学会で発表し、慢性心不全患者における死腔換気率と呼吸筋の関連について論文投稿を行った。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究データより得られた新たなる知見について、国際学会へ発表し、論文として投稿する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究において新たに得られた知見について国際学会で発表を行う旅費として使用する予定である。
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