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2018 年度 研究成果報告書

運動学習の脳内メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K01490
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関大阪大学 (2018)
国立研究開発法人情報通信研究機構 (2016-2017)

研究代表者

井上 雅仁  大阪大学, 国際医工情報センター, 特任准教授(常勤) (10423047)

研究分担者 北澤 茂  大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00251231)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード運動学習 / リーチング / サル / 赤核
研究成果の概要

赤核の誤差信号が運動の適応に実際に関与しているのかを明らかにする目的でリーチング運動を行っているサルの赤核からニューロン活動を記録した。赤核のニューロンは運動の開始前には運動の標的位置の情報を、運動終了後には運動の終点誤差の情報をコードしていた。この結果は、プルキンエ細胞の複雑スパイクの結果と類似していた。運動の終点誤差の情報をコードしているニューロンが記録された部位に運動終了後に電気刺激を与えると、ニューロンの誤差情報の最適方向の反対側に試行ごとに徐々に終点誤差が増加した。これらの結果は、赤核が運動終了後に終点誤差の情報を伝達し、次の試行の誤差の減少に寄与していることを示唆している。

自由記述の分野

神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、小細胞性赤核が運動の誤差情報の処理に関与していることを明らかにしている。本研究および過去の研究から運動の誤差情報の処理には大脳皮質運動関連領野―小細胞性赤核-下オリーブ核-小脳皮質登上線維の経路が重要な役割を果たしていることが明らかになった。このことは、これまで推定されていた運動の誤差情報処理に小脳のLTDが関与していることを実証することができた。この研究の成果により、大脳皮質と小脳への効果的な刺激方法を開発する事が可能になり、効果的なリハビリテーション法の確立に寄与できると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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