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2017 年度 実施状況報告書

脳卒中患者を対象としたロボット訓練効果を高める電気刺激併用法の検証

研究課題

研究課題/領域番号 16K01524
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

宮坂 裕之  藤田保健衛生大学, 医療科学部, 研究員 (00440686)

研究分担者 Orand Abbas  藤田保健衛生大学, 藤田記念七栗研究所, 助教 (10612591) [辞退]
武田 湖太郎  藤田保健衛生大学, 医療科学部, 准教授 (50618733)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードリハビリテーション / ロボット / 上肢機能
研究実績の概要

回復期リハビリテーション病棟に入院し、InMotion ARMによる訓練に同意が得られた初発脳卒中患者38名を対象に、InMotion ARMによる訓練を週5日、2週間(10回)行った。Fugl-Meyer Assessment(FMA)の肩・肘の得点が10点以下(重度群:17名)と11点以上(中軽度群:21名)の2群に分け、麻痺回復過程の違いを比較した。
使用データは、InMotion ARMによるアシストに用いられた電力(mW)と初動時のInMotion ARMの駆動回数(リーチ動作の初動をアシストした回数)を使用した。
InMotion ARMによるアシストの電力において、重度群では初回の中央値が135.2 mW、訓練10日目では131.5 mWであり、初回に対して有意な改善を示した日はみられなかった。一方、中軽度群では初回の中央値80.5 mWから、訓練10日目では13.8 mWへ有意に改善した。この中軽度群における有意なアシスト量の減少は、訓練3日目以降(6日目を除く)でみられた。InMotion ARMによる初動時の駆動回数においては、重度群では初回の中央値6.1回から10日目の1.2回へ有意に減少し、中軽度群でも初回1.0回から10日目の0回へ有意に減少した。また、両群とも訓練8日目以降で有意に改善していた。
InMotion ARMの各指標値の経過でみると、重度群と中軽度群では、アシスト量の改善過程が異なることが明確になった。両指標値は麻痺改善を捉えられている可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ロボット訓練時の上肢筋の筋電評価は順調に実施できた。その後、電気刺激療法とロボット訓練の併用効果を検討しているが、ロボット訓練時にトリガー式の電気刺激が反応しにくく、機器の選定に苦慮している。

今後の研究の推進方策

当初、予定していた筋電トリガー式の電気刺激機器2機種でロボット訓練を実施したが、電気刺激の入力が弱く、アシスト量が少ない印象であった。現在、手動式の電気刺激による検討を行っている。

次年度使用額が生じた理由

電気刺激機器の選定に時間を要しているため、研究に必要な数量を購入していない。現在は、国内で販売されている各種機器を購入し、feasibilityの検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 上肢ロボットのアシスト量からみる麻痺側上肢の重症度別の麻痺回復過程の違い2017

    • 著者名/発表者名
      宮坂裕之
    • 学会等名
      第51回日本作業療法学会
  • [学会発表] 脳卒中患者の上肢麻痺レベルに応じたリハビリテーション手法2017

    • 著者名/発表者名
      宮坂裕之
    • 学会等名
      第17回東海北陸作業療法学会
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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