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2018 年度 実施状況報告書

脳卒中患者を対象としたロボット訓練効果を高める電気刺激併用法の検証

研究課題

研究課題/領域番号 16K01524
研究機関藤田医科大学

研究代表者

宮坂 裕之  藤田医科大学, 医療科学部, 研究員 (00440686)

研究分担者 Orand Abbas  藤田医科大学, 藤田記念七栗研究所, 助教 (10612591) [辞退]
武田 湖太郎  藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (50618733)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードリハビリテーション / ロボット / 脳卒中
研究実績の概要

初発脳卒中患者43名を対象とし,全患者ともIMAによる訓練を週5日,2週間行った.評価はIMAに保有されているReach Error(RE),Path Error(PE),Circle Size(CS),Independence(ID)を用いた.REとPEは半径14cmの円周上に等間隔に表示されている8方向のターゲットまでの到達運動の成績であり,REは中心からターゲットまでの到達距離で,PEは到達運動における左右の誤差を示し,共に到達運動が改善すると低値になる.CSとIDは直径16cmの円に沿って運動を行わせた時の成績であり,CSは円の面積で,IDは円の縦横の比率を示し,随意運動の改善に伴い高値を示す.IMAの訓練効果はFugl-Meyer Assessment上肢運動項目(FMA),RE,PE,CS,IDを用いてIMA訓練の開始前と2週後に評価した.本研究では,FMA19点以下(重度群28名)と20点以上(中軽度群15名)に分け各評価の変化を群内比較した.
以下,中央値を示す.重度群のFMAは6から7.5, REは0.076から0.019,PEは0.016から0.015,CSは0.008から0.016,IDは0.512から0.758であり群内全てに有意差があった(p<0.01).中軽度群のFMAは41から45,REは0.009から0.009,PEは0.008から0.006,CSは0.018から0.018,IDは0.823から0.883であり群内全てに有意差があった(p<0.05).また各群の変化量(中央値)は,重度群のFMAは1, REは-0.033, PEは-0.003, CSは0.003, IDは0.136であった.中軽度群のFMAは4,REは-0.001,PEは-0.003,CSは0.000,IDは0.062であった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

健常者及び脳卒中患者を対象に、トリガー式の電気刺激装置を用いたロボット訓練を実施した。トリガーが出力された時に随意運動を阻害し、意図した場所にリーチ動作ができないことが明らかとなった。
電気刺激を併用した研究と同時進行に、ロボット訓練と通常訓練を比較したRCT研究を開始しており、現在、データを解析中である。

今後の研究の推進方策

ロボット訓練と通常訓練を比較したRCT研究の募集を終了した(UMIN000018442)。現在、データを解析中である。

次年度使用額が生じた理由

2017/4/1より、研究職から病院職員に所属が変更となり、研究の遂行に支障が生じた。具体的には、病院職員の業務が優先された時期の患者選定や実験ができなかった。また、2017/9/30に研究分担者が海外に転勤となり、協力が得られなくなった。当初、別の研究分担者に解析ソフトウエアの作成等を依頼することで解決予定であったが、依頼した研究分担者も所属先変更により業務が多忙となり研究の遂行に支障が生じた。
今年度の助成金の使用計画は、英論文2報に関わる、英文校正費、投稿料、6月の国際リハビリテーション学会、9月の日本作業療法学会出張費に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] InMotion ARM Robotの任意単位からみる上肢ロボットの訓練効果2018

    • 著者名/発表者名
      末若広宣
    • 学会等名
      第8回日本ロボットリハビリテーション・ケア研究大会
  • [学会発表] 上肢機能再建に向けたロボット活用戦略2018

    • 著者名/発表者名
      宮坂裕之
    • 学会等名
      第8回日本ロボットリハビリテーション・ケア研究大会
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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