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2016 年度 実施状況報告書

動脈血圧反射による脳血管および心臓調節メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K01532
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

小峰 秀彦  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 自動車ヒューマンファクター研究センター, 研究チーム長 (10392614)

研究分担者 稗田 睦子  豊橋技術科学大学, 工学部, 准教授 (70707455)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード血圧 / 運動 / 脳血管
研究実績の概要

本研究は、頸動脈洞および大動脈弓に存在する血圧受容器が脳血管ならびに心臓・全身末梢血管に与える影響について調べることを目的としている。
今年度は、頸動脈洞および大動脈弓の血圧受容器が脳血管、心臓・末梢結果に与える影響を調べるための装置の完成に取り組んだ。比較的緩やかな血圧変化に対して、頸動脈圧変化が頸動脈洞に与える影響をキャンセル制御するシステムはできたが、実際の実験では急激な血圧変化時に頸動脈圧のキャンセル制御が追従できていなかった。早い血圧変化にも対応できるようシステムの見直しを行った。システムの見直しについては、ハードウェア、ソフトウェア両面から行った。また、血圧低下時に頸動脈圧低下が頸動脈洞に与える影響をキャンセルする制御システムは完成していたが、血圧上昇時にシステムが対応していなかったため、血圧上昇時おいても頸動脈圧上昇が頸動脈洞に与える影響をキャンセルできるよう制御システムを改修した。
これらの頸動脈圧制御システムを用いて、血圧変化時に頸動脈圧制御ができているか、また頸動脈の有無が脳血流、心拍数に与える影響を調べた。血圧は連続血圧計を用いてbeat-to-beatで記録した。脳血流は超音波ドップラーを用いて、心拍数は心電図を用いて記録した。その結果、血圧下降時、上昇時ともに頸動脈圧を制御できていること確認するとともに、頸動脈圧制御の有無によって脳血管応答および心拍数に影響を与える影響が異なる結果を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

血圧制御システムの改良を行い、制御システムが血管、心臓応答に与える影響を検証することができた。

今後の研究の推進方策

作成した装置を用いて、より詳細な血圧調節メカニズムを検討する

次年度使用額が生じた理由

検証実験の一部を次年度に持ち越したため

次年度使用額の使用計画

システム改修の影響について、ヒトを対象にデータ収集を行い検証する。検証にあたり、被験者実験を行うための消耗品、被験者謝金、契約職員雇用費として使用予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Electrophysiological evaluation of attention in drivers and passengers: Toward an understanding of drivers’ attentional state in autonomous vehicles2016

    • 著者名/発表者名
      Yuji Takeda, Toshihida Sato, Kenta Kimura, Hidehiko Komine, Motoyuki Akamatsu, Jun Sato
    • 雑誌名

      Transportation Research Part F

      巻: 42 ページ: 140-150

    • DOI

      10.1016/j.trf.2016.07.008

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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