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2018 年度 実施状況報告書

神経・筋難病患者等のコミュニケーション様態におけるストレス評価

研究課題

研究課題/領域番号 16K01552
研究機関島根大学

研究代表者

伊藤 史人  島根大学, 学術研究院理工学系, 助教 (10583669)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードストレス測定 / コミュニケーション支援 / 重度障害者 / 重度重複障害児 / アミラーゼ
研究実績の概要

前年度に引き続き、重度障害者および重度重複障害児のストレス状態を、アミラーゼモニター(ニプロ社製)によって推定した。測定は原則として10分おきに実施した。開始後約3時間でのストレス状態をモニターし、時系列でのストレス状態と生活イベントとの相関を観察した。
日常生活のコミュニケーション状態が比較的良好な重度障害者においては、安静時に比べてパソコン等の機器を操作した直後にはストレス状態が悪化する傾向がみられた。安定して使用できるようになるとストレス状態も安定した。排尿等でパソコン操作が中断されるとストレス状態が顕著に悪化する傾向も見られた。個人差も見られたが、コミュニケーションが継続でる状態でストレスが低下する傾向はどの例でも明らかであった。
一方で、重度重複障害児の場合は、マッサージ等による接触刺激によってストレス状態が変動する傾向が強かった。音および視覚刺激のみではストレス状態の変化は少ない。ただし、個人差がきわめて大きく、今後より多くの実験協力者を募って実施していく必要がある。
また、重度重複障害児の実験では、支援学校の協力を得て、訪問教育時のストレス状態を計測した。上記同様に接触刺激の伴う授業内容で、強いストレス状態の変化が確認できた。特に、振動スピーカーによる刺激ではストレスが大きく低下する様子がみられ、教諭の授業内容を検討する指針となったようである。重度重複障害児の授業は、教諭も手探り状態であり、心拍や血中酸素濃度以外にも、ストレス状態の指標が客観的に測定できるのは、授業の改善に大きな手がかりになったようである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

代表者の病気休暇に伴い約1年程度の遅れが発生している。また、実験協力者が集まらず、データが不足している。

今後の研究の推進方策

実験協力者を積極的に集めて、ストレス推定の実験を推進する。

次年度使用額が生じた理由

病気休暇により遅延しているため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 特別支援学校の訪問教育における唾液アミラーゼ測定を用いた重度重複障害児のストレス推定2018

    • 著者名/発表者名
      菊池直実
    • 学会等名
      第57回 岩手県小児保険学会
  • [備考] 岩手県小児保健学会で発表します。

    • URL

      https://ameblo.jp/naoblauhimmel/entry-12437408738.html

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公開日: 2019-12-27  

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